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物流に関する基礎知識

海上コンテナの種類とそれぞれの特徴

海上コンテナの種類とそれぞれの特徴

コンテナは海運において重要な要素のひとつです。コンテナは貨物の種類によって使い分けられています。ここではコンテナの種類について解説したいと思います。

一般貨物はドライ・コンテナ

ドライ・コンテナとは、工業製品、産業物資など一般貨物に幅広く利用されているコンテナです。ドライ・コンテナには「20フィートコンテナ」「40フィートコンテナ」「40フィートハイキューブコンテナ」があり、サイズなどが異なります。

20フィートコンテナ

長さ6,058㎜、幅2,438㎜、高さ2,591㎜、内容量は33.1㎥、最大積載量は21,780kg、最大総重量は24,000kgのドライ・コンテナです。

40フィートコンテナ

長さ12,192㎜、幅2,438㎜、高さ2,591㎜、内容量は67.5㎥、最大積載量は26,740kg、最大総重量は30,480kgのドライ・コンテナです。

40フィートハイキューブコンテナ

長さ12,192㎜、幅2,438㎜、高さ2,896㎜、内容量は76.2㎥、最大積載量は26,560kg、最大総重量は30,470kgのドライ・コンテナです。

用途に応じて選べる特殊コンテナについて

ドライ・コンテナ以外にも、「オープン・トップ・コンテナ」「フラット・ラック・コンテナ」「タンク・コンテナ」「冷凍コンテナ」「ハンガー・コンテナ」など、特殊なコンテナがあります。

オープン・トップ・コンテナ

天井部分が梁とキャンパス地で構成されているので、取り外すことができ、ドアから入らない長い貨物でも入れることができます。

フラット・ラック・コンテナ

普通のコンテナが四方を壁に囲まれているのと違い、天井や壁がありません。高さだけでなく、横幅もある貨物のためのコンテナです。最大積載量が45,000kgのものなどもあり、重い荷物に向いています。

タンク・コンテナ

タンクになっているコンテナで、液体の貨物のためのコンテナです。銅製のフレームの中にタンクを収納した形態になっています。お酒や油や化学薬品などを運ぶのに使われることが多いです。

冷凍コンテナ

名前の通り、冷凍品を運ぶためのコンテナです。マイナス25度くらいまでの冷却ができる冷凍ユニットが装備されていることが多く、温度調節もできるようになっています。

ハンガー・コンテナ

外形は通常のドライ・コンテナと同じですが、ハンガーをかけられるラックがついています。主に衣服を輸送するときに利用されます。中に絨毯がしきつめられているものもあります。

コンテナには名前と記号がついている

ちなみにコンテナをよく見ると番号がついているのがわかります。この番号を見れば、所有者やコンテナタイプ、コンテナサイズが一目で分かるようになっています。

コンテナと一口に言っても、さまざまな種類があります。コンテナ選びの際はこの記事を参考にしてください。