【輸出取引先の探し方】選定基準と取引相手の見つけ方
輸出取引を行うには当然、輸出先を探さなくてはなりません。しかし、輸出先を探すと言っても、「海外の取引先を一体どうやって探せばいいの?」という疑問がある人もいるでしょう。そこで今回は、海外の輸出取引先を探すポイントをお話しします。
いい輸出取引先を探すポイント1:商品に需要があるマーケットを探す
日本以外で商品が売れるかどうかは、需要によって決まります。その国の気候や習慣、流行、市場規模、競合、法律などに合うかどうかを判断するために、マーケティングを行う必要があります。
商品、価格、販促、ルートのポイントを考えながら、マーケットを探していきましょう。
いい輸出取引先を探すポイント2: 日本製品の評価が高い地域を探す
日本製品は、ほかの国の商品と比べて何に置いても高品質だと言われています。少し価格は高くても、品質の良さには自信を持ってプレゼンしましょう。
海外でも、特に日本製品の評価が高い地域ならば、日本製品を受け入れる地盤ができているので、いい取引先が見つかる可能性が上がるはずです。
いい輸出取引先を探すポイント3:国内でお金をかけずに探す
国内でも輸出取引先を見つけることはできます。具体的には、以下のような方法があります。
銀行による紹介
取引先業者からの紹介ですと、信頼度は高くなりますし、交渉もスムーズにいく場合が多いです。普段から、いろいろな場所で自分の商売の話をしておくのもいいでしょう。
国内の国際見本市への出店
日本に輸出しようと考えている企業は、日本においては輸入業者になり得ます。上手にプレゼンができれば、きっといい取引先になってくれるはずです。
インターネットを使って探す
インターネットを使えば多くの情報が得られ、国内にいながらにして海外の情報を知ることができます。大部分の企業はホームページを持っているため、気になる企業が見付かった際にもコンタクトを取りやすいでしょう。
JAPANブランド育成支援事業を利用する
これは中小企業庁で行っている、中小企業が海外販路の開拓ができるように支援するための事業です。日本ブランドの育成を目的としており、支援事業に採用されることで資金援助を始めとした支援を受けることができます。
いい輸出取引先を探すポイント4: 海外の国際見本市などを利用する
費用がかかる海外での取引先探しでは、長くお付き合いできる取引先を探すことができます。特に活用したいのは、海外の国際見本市です。ここに出店することで、最初から輸入に興味のある人に営業することができます。行政によっては、出展費用の補助をしてくれたりする場合もありますので、上手に活用しましょう。
また、海外で雑誌に広告を出す方法もあります。ただし、むやみに出しても意味がありませんので、ターゲット層が読む雑誌をリサーチしてから行うようにしましょう。
いい輸出取引先を探すポイント5:取引先候補を厳しい目でチェック
取引先候補が決まったら、
- メールの対応
- 商品知識
- ビジネスモデル
- 一般情報(財務状況、従業員数、評判)
- 営業力(取引先、マーケット)
- 設備(生産管理体制、工場設備)
- カントリーリスク(国内情勢、経済状況)
などを調べます。調べ方としては、直接話をして上記に関するデータをもらう方法、同業者に聞く方法、また専門の信用調査機関に有料で頼む方法があります。
輸出取引先を探すとき、取引してくれる企業ならどこでもいいわけではありません。習慣、通貨、言葉の違い、さらにお金が絡むビジネスになりますので、きちんとした信頼関係を築ける企業と取引すべきです。上記の内容を参考に、長く付き合える優良な取引業者を探してみましょう。