Gマークの取得方法! 必要な資格から評価項目まで徹底解説
全日本トラック協会が認定・交付し、運送事業者が「安全性優良事業所」として認められたことを示すGマーク。今回は、その取得方法をご紹介しましょう。
Gマークを取得するために必要な資格
Gマークを取得するにはどのような資格が必要なのでしょうか。まず、運送事業者がGマーク認定を受けるには、全日本トラック協会に対する申請を行わなければなりません。この申請が行えるのは、以下の資格を有する企業だけです。
①事業開始後(運輸開始後)3年を経過していること。
②配置する事業用自動車の数が5両以上であること。
営業所が開設され、事業を開始してから3年を経過していること。
③a.虚偽の申請、その他不正な手段等(以下、「不正申請等」という)により申請の却下又は評価の取消しを受けた事業所にあっては、当該却下又は取消しに係る申請年度後 2 事業年度を経過していること。
b.不正申請等により認定の取消しを受けた事業所にあっては、取消し後2年を経過していること。
④認定証、認定マーク及び認定ステッカー等(以下、「認定証等」という)の偽造もしくは変造又は不正な使用により是正勧告を受けた事業所にあっては、当該是正勧告の履行状況が確認され、及び偽変造等に係る認定証等の提出を受けた日後3年を経過していること。
(出典:平成28年度 貨物自動車運送事業安全性評価事業 申請案内
URL:http://www.jta.or.jp/gmark/gmark_shinsei2016/gmark_shinsei2016.html)
という要件を満たす事業者に限られています
Gマークを証明するための申請方法と取得までの流れ
Gマークの申請書類は、事業所が所在する都道府県の地方実施機関窓口(都道府県トラック協会)で入手できます。あるいは、「Web申請書作成システム」を利用して、インターネット上で書類を作成することもできます。ただし、いずれの場合も、作成した書類を地方実施機関の受付窓口に持参して、受付手続を行わなければなりません。オンラインでの申請、郵送による申請は認められません。申請手続きは、当該事業所に所属する代表者または担当者が行います。
また、申請書類の頒布期間、申請受付期間は毎年決められています(平成28年は、5月2日~6月30日が頒布期間、7月1日14日が申請受付期間)。
地方実施機関は、申請書と添付資料を全国実施機関である全日本トラック協会に送付します。そしてその後、安全性評価委員会が、定められた評価項目に沿って評価を行い、認定要件を満たしていると判断されれば、認定・公表となります。
主な評価項目
安全性評価委員会が評価を行う際の評価項目は次の3つです。
①安全性に対する法令の遵守状況(配点40点)(基準点数32点)
・地方実施機関の巡回指導結果
・運輸安全マネジメント取組状況
② 事故や違反の状況 (配点40点)(基準点数21点)
・重大事故、行政処分の状況
③ 安全性に対する取組の積極性(配点20点)(基準点数12点)
・安全対策会議の実施、運転者の教育などの取組の自己申告事項
認定要件は、(1)上記①~③の評価点数の合計点が80点以上、(2)上記①~③の各評価項目において上記の基準点数以上、(3)法に基づく認可申請、届出、報告事項が適正になされていること、(4)社会保険等の加入が適正になされていること、となっています。
(出典:平成28年度 貨物自動車運送事業安全性評価事業 申請案内
URL:http://www.jta.or.jp/gmark/gmark_shinsei2016/gmark_shinsei2016.html)
Gマークを取得する際は、以上を参考に申請を行いましょう。