貿易/物流 お役立ちコラム
輸入に関する基礎知識

【輸入取引先の探し方】海外で仕入先を探すポイント

【輸入取引先の探し方】海外で仕入先を探すポイント

輸入仕入先を探す方法には、「海外で探す方法」と「国内で探す方法」の2通りがあります。今回は、海外で仕入先を探す場合について見ていきます。ポイントを押さえることで、いい取引先を探すことができ、スムーズな取引が進められることでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

お金を掛けて行く価値あり! 海外で商品を探すメリット

海外で仕入先を探す方法は、費用や言葉の問題、契約してから実際に輸入が成功するかなど、国内で探すよりも手間や不安はあるものの、海外ならではの大きなメリットもあります。

「稀少性」、「独自性」が高い商品を探せる

日本には、既に多くのものが溢れています。その中で、輸入商品の販売を成功させるには、やはり希少性や独自性が必要になってきます。国内のマーケットで探した場合には、その2つをアピールできる商品を見つけることは難しいものの、海外の場合には、流行しているものの中で、日本にまだ入ってきていない商品はたくさんあります。

また、現地でしか作れないものや商品もあり、これらを見付けて取引ができれば、爆発的なヒットになることもあるでしょう。

競合が少ない中で売れる可能性の高さ

まだ日本に入ってきていないものについては、競合が少ないので売れる可能性は充分にあります。
ただし、その前に日本との貿易取引に関してのルールや条件についてきちんと詰めなくてはならない、という手間の掛かる作業もあります。

こうして見つける! 海外で商品と仕入先を見つける方法

海外で商品や仕入先を見つける方法としては、以下が代表的な方法になります。

海外の見本市に足を運ぶ

世界中では、多くの見本市が開催されています。ネットで探せば、いつどこで見本市が開かれているかの情報を、仕入れることができます。フランスやミラノ、ニューヨーク、シカゴ、アトランタ、中国、香港など、多くの国で見本市が開催されており、ジャンルも生活全般、家具、インテリア、アクセサリーのようにさまざまです。自分が販売しようと考えている商品やジャンルの見本市に、ぜひ足を運んでみましょう。

見本市は、重要な商談の場です。行く際には、あらかじめ英語などで書かれた自己紹介文や日本への輸出が可能かなど、基本的な質問事項を用意しておき、確認すべきことがスムーズに聞けるようにしておくことがベストです。

海外の雑誌や通販番組を見る

雑誌は日本同様、流行の商品が掲載されています。海外の雑誌に載っている商品は、日本でも流行する可能性が充分にあるので、チェックしておきましょう。また、海外のテレビで通販番組を見て、日本に入ってきそうなもの、流行しそうなものを探してみましょう。気に入ったものがあれば、お店や製造元に輸入できるかどうか、卸してもらえるかどうかを聞いてみてください。

工場地帯、問屋街、店舗を回る

海外にも、問屋街や工場が集まっている場所があります。そこへ行き、実際に製品を見てみるのもいいでしょう。また、自分の足で気になる店舗を回ってみることで、実際にお店の雰囲気や購入する人の層などを見ることができます。いいものがあれば、直接工場の人やお店の人に卸してもらえるかどうかを聞いてみましょう。

海外に出向いた際、空いた時間があれば……

上記の項目の方法は、事前に情報をチェックしていくことおすすめします。その方が効率的に回ることができるため、時間の無駄がありません。めぼしいお店があれば、アポイントを取っておくのもいいでしょう。

輸入仕入先を探す中で、少し時間が余った際には、街へ出て散策をしてみましょう。お店に出入りしている人や、流行っているお店を見て歩くだけでも現地で人気のあるものを知るキカッケになります。

いかかでしたでしょうか。海外で仕入先を探すとき、無駄にお金を使わないためには、ある程度の事前の情報収集がカギとなります。多くの商品を見て回って、売れるもの、流行しそうなものを、時間制限のある中で見付けなくてはいけません。
海外には、現地でしか手に入れることができないものや情報がまだまだたくさんあるので、行く価値は充分にあります。海外で仕入先を探したいと感じている人は、上記の内容を参考にしてみてください。